2021年10月31日日曜日

【確率】 競馬で学ぶ確率思考(2) - 全ては「歪み」のために -

通称「確率を神とするシリーズ」、第二弾は確率論者の大好物で最大の目的でもある「歪み」について。



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【確率】 競馬で学ぶ確率思考



「明日死ぬかもしれないから今日を全力で生きる」

素敵で大事な考え方ですよね。私自身、グローバルエリートを演じていれば御の字なところを「なんでそこまでも手を出す」とリスクを取りまくっているのは、同様に「いつか来る死」が根源にあります。


さて、しかし。

この「明日死ぬかもしれない」という前提。では厳密に自分が明日死ぬ確率を出したことがある人はいるでしょうか?


確率に取りつかれた私は、明日にでも起こり得る死因とその確率を自分の状況に当てはめて計算したことがあります。海外を飛び回ることで確率が相対的に上がる割合になかなか凹みました(本編にて)。


このように、物事の多くは「正しい or 間違い」の二択で考えても意味がありません。

明日死ぬかもしれないだけが頭にあると、人生センスが無い場合刹那的に生きるだけで何も積み上げられず、結果的に寿命を縮めるような日々を送りかねません。


今回は、この「明日死ぬかもしれない問題」と、競馬の「本命vs穴党」、「短期vs長期」を深堀しながら、確率道の登竜門である「歪み」を習得したいと思います。

続き(note)



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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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2021年10月30日土曜日

【株】 配当だけで飯は食えるのか - 「トヨタ配当戦略」とリスク -

「配当だけで飯は食えるのか」一度は計算する配当ロマン



誰しも一度は夢見る「配当だけで生きる」人生。

いくつかのリスクも含めて現実的に考察してみましょう。



飯を食う=年収500万円に設定



最新のデータでは、日本の男性の平均年収は511万円です。

平均年齢も50歳に近い世界一のおじ様帝国なわけですが。


「俺は200万円でも生活できるぜ」という方も多いでしょうが、今回は独り身は考えません。

「一人生き延びる」ラインではなく、奥さんと子供も養えるラインを目指します。
 


トヨタ(6000円、2016/8/13現在)の配当利回りが2.5%



投資の腕に自信のある方々はよく配当を小馬鹿にしますが、本日は他の選択肢を省いたシミュレーションです。


この記事を書いている時点で、トヨタの株がちょうど6000円、配当利回り(予想)が2.5%です。



年間配当500万円のためにはトヨタ株2億円が必要



計算上、一先ず2億円あれば配当だけで飯が食えそうです。



それでも手取りは400万円を切る



次に、様々なリスクや注意点を考えます。


先ず、配当にも売却利益と同じく2割以上の税金がかかります。サラリーマンと同じく、500万円稼いでも手取りは400万円を切ります。


トヨタの社長が一番税金を払っていなかった



余談ですが、少し前まではこの配当にかかる税金は1割でした。


有名な話ですが、我々名も無きサラリーマンの税金負担率より、トヨタの社長たち(つまり豊田家)の税負担の方が少なかったのです。。



減配、無配、倒産リスク



なぜトヨタを例に出したかと言えば、現在の日本で最も倒産する可能性の低い企業だからです。


それでも減配はもちろん、無配や倒産のリスクも当然あります。




一世代前は「鉄は国家なり」



経済の話は親ブログに譲りますが、今でこそ「天下のトヨタ」ですが、ひと昔前は車ではなく鉄が天下でした。

山一証券らの例を出すまでもなく、「永遠の天下」などどこにもありません。



東電リスク



また、このトヨタ配当戦略を地で行った人々はたくさんいます。

彼らの多くが人生のパートナーに選んだ銘柄が東京電力でした。


天下無敵の安定株であった東電が、ご存じこの状況です。



夫の価値は2億円?



2億円の資産をこれだけのリスクに晒しながら、年の手取りは400万以下です。


そう考えると、うだつの上がらないおじ様がいたとしても、金融資産ならば2億円の価値があるとも捉えられるのでしょうか。
 
さすがにその論理に納得できなくても、年に500万円を20年間稼ぐ予定ならば、1億円の将来価値があります。
 
それに保険や年金を加えれば……、いや、今日はこのへんにしておきましょう。



証券会社は断固反対



このブログを読み込んでいる方は答えられますよね。

彼らは手数料で飯を食うわけですから、完全放置をあの手この手で崩そうとしてきます。



ロマンはロマンのままで



この話、いくらでも深堀はできます。複利、不動産も絡めたポートフォリオ、ドル・コスト平均法などなど。
 
確定拠出年金しかお勧めできないそこらのファイナンシャルプランナーよりよほど語れますので、ご興味がありましたらご連絡下さいませ。


配当ロマン。

サラリーマンならその気持ち身に染みて分かりますが、人生戦略の賢さで言えば45点ぐらいだと思います。


2億円貯める間に人生そのものを食い切らないようにご注意下さい。


 

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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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【確率】 競馬で学ぶ確率思考(1) -確率を神とすること-

「せっかく仕事で海外を飛び回るし」と始めたインスタでばりばり国内の飲み会写真などもアップしているせいか、この人生であまり馴染みのない「親近感」なり「好感度」なるものが高まっているようです。

が、別に関係ありません。笑

「顔なんかいらんから頭の中を載せろ」という長年の読者様たちへ、私の十八番「確率思考」をようやく体系化できました。



◇◆◇◆◇◆

 

確率を神とすること


年間10か国以上回っていると実に多様な方々と知り合います。その一側面として何を神としているかは非常に興味深いです。(そんな重いテーマは書きたくないので以上)

いや、別に難しい話ではなく、「何を自分の上に置いているか」という話です。

日本だって、生きる目的や絶対指針は千差万別です。メジャーなところで言えばやはり奥さんが神の人もいれば、悲しいかな仕事や会社の人もいる。私の周りではレッズやV系バンド、ディズニーや水商売が多いですかねえ(何でもよいというスタンスで)。


他人の神など一切興味ありませんが、ふと私が自分の上に置いているものを考えた時、「……確率じゃね?」と気付いたので、確率バイブルをしたためねばと。


◇◆◇◆◇◆

 

「全ての馬券を買う人」は本当に馬鹿なのか


さて、この「確率を神とするシリーズ」は競馬戦略と並走させます。競馬ほど確率や統計を実践できる場はそうありません(だから好き)。

先ずは、「全ての馬券を買う」という一見ギャグのような行為が実はレースによっては立派な戦略となり得る話から、確率の面白さに入門したいと思います。


確率は世の中のざっと95%の物事に当てはめられる気がします。いや、残りの5%だってどこかに確率を出せる素材は隠れているかもしれません。

その素材を突き詰めると原子に行きつき、「ラプラスの悪魔」というロマンが待っているのですが、先ずは身近なロマン?である「競馬の勝ち方」から始めていきましょう。


続き(note) 




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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
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