時々「馬券を当ててJRAから金を回収する」や「JRAが仕込んだ出来レース」などと言う方がいますが、これは間違いです。
JRAはどの馬が勝とうが一切関係ありません。
我々が馬券に払った金額の25%をテラ銭として回収し、どんな結果になろうとそれがJRAの収益になります。
言い換えると、JRAが残していった75%の銭を馬券士内で奪い合うのが競馬です。
奪える側は約5%のみ
別の記事で期待値や控除率の話はしますが、最初から25%もピンハネされるわけですから、競馬は「ほとんどが」勝てないゲームなのです。
5%の人間だけが長期収支はプラスで、95%は結局カモということになります。
証券会社は株が上がろうが下がろうがどうでもよい
株のトレードも原理は同じです。
証券会社は投資家の「手数料」でぼろ儲けします。
証券会社の「やり口」
「さあ、日本株はこれから上がりますよ!」と言って買わせる。
→手数料徴収
「下がりましたが大丈夫、これはむしろチャンスです。さあ、買いましょう!」と言って更に買わせる。
→手数料徴収
「はは、また下がりましたがこれは相場が間違っている。今こそ買いたたきましょう!」と言ってこれでもかと買わせる。
→手数料徴収
「あれ、まだ下がるのか、はは……。これは一回戦略的にノーポジにしましょう」と言って今度は売らせる。
→それでも手数料徴収
結果、投資家は資産を何百万円と失い、証券会社だけが異常な高給を取り続けているのが日常です。
「資本主義は自己責任」という免罪符
別の記事で詳細は書きますが、証券会社は特に高齢者を狙い、べらぼうな手数料を奪い単にポートフォリオの組み替えを行うだけなど、「商品」を売り込む単なるセールスマン集団です。
一切、経済分析のプロでも何でもありません。
(騙せそうな)個人に狙いを定めて売り込んでこない分、証券会社よりJRAの方がよほどまともな事業に映ります。
奪われて、奪われて、それでも生き残れる5%になれるか
JRAにはテラ銭を25%(馬券の買い方によって多少上下あり)を奪われ、そこから馬券士内で奪い合います。
マーケットも、証券会社に手数料を払いポジションを取って、投資家同士で奪い合います。
どうにか利益を確定しても、20%は税金で持って行かれます。
競馬は5%、株は10%だけが勝ち組だと言われます。
まあ、実際にJRAに25%を払うのも、株式で税金を20%払うのも、先ずは「勝てた」人間ですので、この圧倒的不利な奪い合いで生き残る術をここで学んでいきましょう。
◇◆参考文献◆◇
その圧倒的不利な奪い合いで1億円以上勝った男の話
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※詳細は画像より
【お奨め経済書】 『馬券裁判』 - 私が競馬に惚れる理由 -
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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親ブログ: 『一歩世界へ』
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